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1983年開館。
日本近・現代美術をはじめ、国内外の絵本やグラフィック・デザイン、アニメーションなど多彩でユニークな企画展を年3回ほど開催しています。テーマを設けて年4回ほど展示替えする常設展では、郷土の作家を中心にした近・現代美術、絵本原画といった当館の多彩なコレクションを紹介しています。
展示室は地域の人々の創作活動を発表するギャラリーとして貸し出しも行い、敷地内に併設した茶室「佐喜知庵」では、美術鑑賞に合わせて気軽に抹茶を楽しむことができます。お気軽にご利用下さい。
__展覧会情報__
コレクション展「生誕150年 和田英作展」
2024年11月16日(土)~2025年1月19日(日)
日本近代洋画壇の重鎮・和田英作は、1874(明治7)年に鹿児島県で生まれました。「芸術の都」パリから光溢れるみずみずしい絵画表現をもたらした画壇の新風・黒田清輝、久米桂一郎らに学び、1896(明治29)年の白馬会結成に参加します。東京美術学校(現東京藝術大学)卒業後は、文部省留学生として約3年間パリに留学し、アカデミーやルーヴル美術館で研鑽を積み、現地の日本人画家らとも交わりながら作品を制作しました。帰国後は、母校である東京美術学校の教授を務め、1943(昭和18)年には文化勲章を受章しました。最晩年には富士山を描くべく、静岡県清水市三保に移り84歳の生涯を終えました。
このように明治・大正・昭和の三代に渡り日本の洋画壇を支え続けた和田は、実は三河地方と深いつながりがあります。晩年にあたる1945(昭和20)年に、疎開のため愛知県碧海郡知立町(現知立市)を訪れ、約6年間滞在しました。戦争による混乱の最中でしたが、制作の手を止めることはなく、地元の川や東海道の松並木に足しげく出向き、写生を行いました。「東京からやってきた偉い先生」としてではなく、写生中通りがかった人々と言葉を交わし、時には絵の指導をするなど、その飾らない人柄で慕われました。当地の人びとが和田を支援することで、長閑な風景画やみずみずしい静物画が多数生まれました。
刈谷市美術館では、2005(平成17)年度から和田作品を収集し始め、現在26点の油彩画をコレクションしています。本展覧会では、知立時代の作品を中心に、白馬会結成以前の初期作品から三保に至る晩年の作品までをご紹介します。写生を重んじ、海外で学んだ西洋画を自らの表現に落とし込んだ、和田の穏やかな光溢れる作品をお楽しみください。
- 所在地
- 〒448-0852
刈谷市住吉町4-5 - 料金
- <企画展>その都度料金が異なります
<コレクション展>無料
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください - 営業時間
- 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
- 電話番号
- 0566-23-1636
- 駐車場
- 無料・60台
- トイレ
- 有り
- 定休日
- 月曜日、祝日の翌日
※ 詳細は美術館休館日カレンダーにてご確認ください。 - 関連リンク
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刈谷市美術館公式サイト
刈谷市美術館公式サイト 市民ギャラリー 詳細ページ
刈谷市観光協会公式サイト 刈谷市美術館 詳細ページ
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JR東海道本線・名鉄三河線「刈谷」駅南口より徒歩約10分
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知立バイパス「野田IC」より約5Km